こんにちは。
現在の私たちは歴史的な瞬間に立ち会っている可能性が高そうです。
リーマンショックは「世界金融危機」として中学社会の教科書に載っています。東日本大震災も同様です。
「コロナ危機」などと名前がついて,5年後くらいには教科書に載っているかもしれません。100年後でも,世界恐慌と日本の金輸出解禁がそうであるように,歴史の教訓として語り継がれているかもしれません。
私の小学校高学年の頃には,東欧諸国で革命が起き,東側世界が崩壊をしていきました。ルーマニア革命でチャウシェスクが処刑され,ベルリンの壁が崩壊し,ソ連が15の共和国に分裂をしました。
それを目の当たりにしてきたわけです。チェウシェスクが処刑される姿は全世界で報道され,まさに撃ち殺されるシーンを私も見た記憶があります。今ではあれば放送倫理の問題があって絶対にテレビで流されることはないでしょう。小学生だった私の脳裏に強烈に焼き付いています。血を流す遺体までもがアップでブラウン管に映し出されていました。
多くの共産圏の国では,エライ人と庶民の間には大きな格差があり,社会主義が掲げる労働者の平等とはかけ離れた状態にありました。まさにダブルスタンダードだったわけですが,私は今でもダブルスタンダードがまかり通る組織や人物を絶対に信用していません。
中学生のときには55年体制が終了し,細川護熙内閣が成立しました。
これも歴史的な瞬間で,中学社会の教科書にも載っています。その後の日本の政治はしばらく混乱がつづいたように思います。自民党と社会党が連立政権を組んだこともありました。
当時,政界のキーマンだったある政治家を私は応援しておりました。今は影響力を失っています。
ああだこうだといろいろな理屈をつけて,日本を改革するためだと様々な制度を導入しましたが,今から考えると,結局は自分が権力を握るために,私利私欲のために行っていたのだしか思えないのです。
1つだけ例をあげると,汚職をなくすという名目で小選挙区制と政党助成金を導入しましたが,今も汚職はなくなっていないどころか,ますますひどくなっているように思います。
他には,この政治家の部下がネズミ講のような詐欺を働いたという事件もありました。
それでもしばらくはこの政治家に大きな期待を寄せていましたし,大学生のときにはこの政治家が党首を務める政党のボランティアをしたこともあります。
学生だった若い自分はこの政治家の本質を見抜けなかったということでしょう。
社会に出ると,実にさまざまな人たちと交流することになります。
世の中もどう変わっていくのかわかりません。
若い世代のみなさんは,今,しっかりと世の中を見ておくと,将来の自分にとって大きな財産となるでしょう。社会や人物に対しての深い洞察力を磨いてほしいと思っています。
では。