こんにちは。
ある大学の部活で,大学生の数名の部員が大麻を使用していたとニュースで報じられていました。被疑者の学生たちは一人ずつ法による裁きや大学からの適正な処分を受けるべきでしょう。
私が大学生だったときにも,不適切な行為をしたとして,大学から処分された学生がいました。
夏休みの旅行中にお金が無くなり,歩いて青函トンネルを渡ろうとして途中で見つかり,問題となった先輩がいました。結局,大学から1年間の停学処分がくだされました。
その年度の冬学期,次年度の夏学期に停学となったため,通年の授業の単位は2年間取得できず,2年間の留年を余儀なくされたそうです。
他にもカンニングで処分された方は少なくなかったです。大学の掲示板に大きく処分されたことが貼り出されていました。
人生が狂ってしまいます。安直な気持ちで不正や犯罪はすべきではないですね。
ご本人たちが処分されるのは当然のことでしょう。
しかし,日本では多くの場合,連帯責任が適用されます。大麻使用があった大学の部活でも,連帯責任として部活が活動停止となっているそうです。
この連帯責任というものに,私は昔から納得がいきませんでした。
自分は一切悪いことをしていない。にもかかわらず,同じ集団の誰かが犯した「罪」によって,無罪放免の自分までもが罰を受けなければなりません。明らかにおかしいとは思いませんか。
小学校ではこうしたことがよくありました。クラスの全員ができるまで連帯責任で帰さないとか,一人が忘れ物をしたら連帯責任で全員が〇〇をできないとか。できているほうとしては納得できようはずがありません。
また,小学校の帰りのホームルームでは,手を挙げて悪いことをしていた人を発表するおかしな制度がありました。
「〇〇くんが傘を振り回して遊んでいました。危ないしいけないことだと思います。」という具合です。発表したほうは「いい人」扱いされます。
今考えると共産圏の密告制度,監視社会のようで,極めて不快です。今もこうしたことが小学校で行われているのであれば,即刻止めるべきであるとも思います。
連帯責任にすることで,責任の所在が有耶無耶になる面もあるでしょう。
政治家が不正を働いたとか,不適切なことが疑われているとか,結局は追及しきれずに有耶無耶になってしまいます。検察も踏み込もうとしません。
責任の所在を明確にできない点では,どちらも同質のものであるし,日本社会の負の一面でもあるように感じます。
では。