こんにちは。
かつて大ヒットした「ドラゴン桜」というテレビドラマがあります。
これの第二作が放送予定ですが，コロナの影響で延期されており，いつ始まるのかはわかりません。
第一作は，私が会社を辞めてぼーっと過ごしていた時期にDVDを借りてきて見ました。もともとはマンガだった作品をテレビドラマ化したものです。マンガとドラマでは若干ストーリーが異なっているらしいですが，マンガは読んでいませんので，ドラマ版の内容についてお話しています。
ドラゴン桜には，東大を目指す双子が登場します。
物語の舞台となったのは龍山高校という学力的には底辺の学校です。その高校に通う生徒たちが東大を目指すのですが，双子の兄もその中の一人です。
龍山高校の隣には，東大に何十人も合格する有名進学校があります。双子の弟は，その高校に通っていて，当然ですが東大を目指しています。
双子の兄弟ですが，高校に入った時点で大きく差がついています。小さな頃から弟のほうが良くでき，両親も弟にばかり期待をかけていたそうです。弟は伸び伸びと育ち，勉強もがんばり，進学校へと入学します。ただし性格はひねくれていますが。
弟のほうは，自分はどうせできないと卑屈になり，自信を持てないまま育ちました。
ドラマの設定とは言え，なんとも酷い話です。できない兄も不幸ですが，両親と一緒になって兄をバカにしながら育った弟も不幸ではないでしょうか。
兄弟ですので，能力には大きな差はない可能性が高いです。しかし，とくに小さいうちは，どうしても成長の速さに違いがあります。そのために，同年齢で比較したときには能力に差があるように感じても，いずれ追いついてきて，同じように力を発揮することはあります。お子様の成長を信じて期待をかけてあげないと，伸びる芽を摘んでしまうことになりかねません。
また，双子ではなくても，兄弟や姉妹で比べるというのは，とくにできない方にとっては辛いものでしょう。比べるというのは，あまりいい結果を生まないように思います。兄弟姉妹ではなくても，比べることは極力控えて，一人ひとりを見てあげることは大切です。
ドラゴン桜はテレビドラマですので，魅せるストーリー展開にはなっているのですが，どちらかが東大に現役で合格します。結局，どちらも才能に違いはなかったということでしょう。
では。
