こんにちは。
以前に少しだけ堀口一史座七段について,このブログで触れたことがあります。以前には棋戦で優勝されるなど,ご活躍の若手棋士でしたが,体調を崩されてからは不本意な内容の将棋が多くなっていました。
その堀口先生ですが,8月には見事に2連勝していらっしゃいます。
とくに,順位戦での将棋は素晴らしかったようで,最後は長手数のきれいな詰みを読みきり,見事に相手玉を討ち取ったそうです。
完全に復調されたのかもしれません。コロナで対局がなかった期間に,うまく療養されたのでしょうか。
その堀口先生について,山本博志四段が次のようにおっしゃっていました。
山本四段が修行時代のことです。一度だけ堀口先生の対局の記録係を務められたそうです。そこで堀口先生は大変よくしてくださり,すぐに強くなるとお声がけいただいたそうです。
その後,堀口先生は体調を崩され,修行仲間の中では,堀口先生の対局の記録係は「ボーナスゲーム」のように扱われる風潮があったそうです。
記録係にも給料が出ます。それは,対局が早く終わっても,どんなに長引いても金額は変わらないらしいです。体調を崩された堀口先生の対局は,極端に早く終わることが多かった。それで「ボーナスゲーム」扱いされていたのでしょう。
ただの一度のことではあったものの,堀口先生に恩を感じ,そうした風潮を苦々しく思っていた山本四段は,決して堀口先生の記録を取ることはしなかったそうです。
そうした心構えは立派なものだと感じます。
さて,SNSではある大金持ちの起業家が抽選でお金を配っています。詳しくは知りませんが,結構な大金をかなりの人数に配っているようです。
こうした安直な手段でお金を得ようとすることは,いかがなものかという考えがあります。人それぞれですから,応募されている方を非難するつもりはありません。あくまで私個人の信条の問題です。
よしんば抽選で当たったとしても,まったく身にはならないようにも思います。
したがって,こうした類のものに,私は一切関わらないようにしています。
良い意味でも悪い意味でも,楽をする方法は身近にたくさんありそうです。ただし,自分自身の良心や倫理観に引っかかるような場合には,そうした手段は選ばずに,遠回りするほうが自分には合っています。
では。