志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

採点基準を考える

こんにちは。

 

今日は実戦的な話を書きたいと思います。

社会科の資料を読み取る記述問題であるとか,国語の比較的長い字数の記述問題であるとか,上手に得点できない受験生も少なくありません。

1つの解決方法として,採点基準を考えてみてください。

 

たとえば,国語の記述問題であれば,模範解答を見てもどうやって正解を導けばよかったのかピンとこないことや,ぼんやりとこんなことを書くのだろうなとわかっていても,どうやって〇がもらえる解答に仕上げればよいのかわからないことが多いと思います。

 

テストである以上は,(ふつうは)解答の「根拠」があるはずですし,その根拠にもとづいて「採点基準」が作られているはずです。

解答を書く前に,採点基準がどうなっているのか考えてみるといいでしょう。

 

国語の記述問題であれば,だいたい「20字で1つ」採点基準があると思ってください。小学生や中学生であれば,多少字数が多めに設定されていて,「25~30字で1つ」という場合もあります。

それで,採点基準がいくつあるのかを推測します。それから,採点基準にされている「根拠」となる部分はどこなのか,そこから考えられる採点基準は何なのか,これを満たすように解答を作ってみよう…となっていきます。

 

社会科の記述でも,資料が示されていれば,1つの資料ごとに1つずつ採点基準があるはずです。社会科の場合には「。」をたくさん使って,資料ごとの採点基準を箇条書きするように解答を書くといいでしょう。

一文を長くすると,文章がわかりにくくなり,間違いのもとになります。

 

練習用の問題集を買うときでも,国語や社会科の記述問題の場合には,解説が詳しいもの,できれば採点基準,書かなければならないことが明確なものを選ぶといいでしょう。

 

採点基準を考える作業ですが,問題制作者の意図を理解する,気持ちがわかるという

のも大切な要素です。

人の気持ちがわかる,人間として成熟している方のほうが,こうした作業は得意なようです。

 

では。