こんにちは。
昨日のお話のつづきです。
高3の夏休みに現代文の特訓をはじめた私ですが,解答をつくるのに大変苦労しました。
しっかりと本文は読んで理解できていて,さらに解答の根拠となる部分もわかっており,「こんな感じのこと」を書けば○になるとまでは考えられるのですが,「こんな感じ」を適切に表現する単語が見つからないのです。
自分が選んだ単語,脳内の語彙の中から探して引っ張り出してきたわけですが,ぴったりと言いたいことを言い表せていない,「こんな感じ」とは少しずれていると感じるのです。
ましてや国語の答案の場合,多くは字数制限があります。さらに,表情やしぐさなどの言語以外のコミュケーションは当然ですが使えません。言葉だけで伝える必要があります。
考え抜いてもぴったりした言葉が見つからないときは,しようがなく模範解答を確認しました。おおこれだ,という単語で表現されていたことは言うまでもありません。
考えを適切に表現するというのは存外に難しいものです。
夏期講習の国語の問題文に,似たようなことが書かれていました。
自分の気持ちを的確に表現するために言葉を探す,そしてピタリと言い表す言葉を見つけられたときはうれしいものだと。
しかし,現代の若者たちは,「やばい」とか「ムカツク」とか,そんな一つの単語だけですべての気持ちを表現しているのではなかろうかと。
それだといろいろと弊害はありそうですね。
今の自分の状況や気持ちを正確に表現してみる,正確に表現するために言葉を探す,それでずれていると感じたら推敲する,…こうした作業を日々繰り返していると,言語生活は豊かになるでしょうし,気持ちや生活までも豊かにしてくれるかもしれません。
国語の力がつくことは言うまでもありませんね。
話すときでもそうですし,書くときはもちろんですが,こうしたことを心がけてくださると,自然と学力は伸びていくでしょう。
単純な学習時間以外の部分で大きく差がついているということでもあります。
では。