志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

ネコババ

こんにちは。

 

以前に家庭教師をしていたお宅では,お給料を必ず「新券」で渡してくださいました。いわゆるピン札というもので,一度も使用されていない新品のお札です。気持ちのいいものですし,心遣いに感謝しております。

しかし,新品ですので重なっているお札がくっついて数えるのが大変であったり,1枚出すところを間違えて2枚重ねたまま出しそうになったりと,そんなこともありました。

 

酔っぱらっていた自分が悪いのですが,居酒屋でお会計をするときに,一度一万円札を2枚重ねて出してしまったことがあります。そのときは気がつかずに,7000円くらいのお釣りをもらって帰宅したのですが,翌朝お財布を見てみると,明らかに一万円札が1枚足りないのです。

居酒屋のご主人も重なっているのが気づかなかったのか,それともしめしめと思ってそのままレジにしまったのか,どちらかはわかりません。

 

学生時代,コンビニでアルバイトをしている友人も少なくありませんでした。聞いてみると,間違えてお金を多く出すお客様や,私のようにお札を重ねたまま1枚多く出してしまうお客様がいらしたそうです。

明かな犯罪行為ですが,ある知人は,そのままネコババしていたそうです。いかがなものかと思いますが,学生時代でお金もありませんでしたので,ついついやってしまったのでしょう。

 

昨日,コンビニで買い物をしました。教室の経費の精算を済ませたところで,お財布には小銭がたくさんあり,972円の会計だったのを,100円玉9枚,50円玉,10円玉2枚,1円玉2枚と,店員さんにわかりやすいように並べて置いていって支払いました。

 

ところが,店員さんに「1枚多いですと100円を返されました。」

私はわざわざ並べながら出したのに数え間違えわけです。ぼけているなあと思いつつ,「正直な方ですばらしいですね。」と店員さんに声をかけました。暗に「ネコババしてもわからないものを」という意味を込めています。

店員さんは苦笑いしていました。

 

次の瞬間,信じられないことが起きたのですが,なんと店員さん,

「やっぱり100円足りませんでした」とおっしゃいます。

性根がよくないのでしょう。私はこの期に及んでネコババする気ではなかろうかと疑いました。

しかし,はじめはきちんとお金の枚数を数えたわけですし,本当に足りなかったというのが自然でしょう。

店員さんの様子を見ると,普通は気まずいはずですが,そんな様子もありません。単に何にも考えていないのだろうなと思い,再び100円を渡して会計を済ませました。

 

お金の問題というのは非常に大切なことです。お金を数えるときにも慎重になって,この店員さんのように疑われるような事態になることは極力避けるべきでしょう。

おそらく大学生のアルバイトの方ですが,せっかくの社会経験ですので,大切なことを学んで成長してほしいなと感じたのでした。

 

では。