こんにちは。
小学校の1年生か2年生のとき,ホームセンターかどこかでカブトムシの幼虫を買ってきて育てていました。
子どもたちに聞くと,今では北海道にも野生のカブトムシが生息していて獲ることができるそうです。
しかし,私が子ども頃には,今よりもクワガタはたくさんいたものの,カブトムシは生息していませんでした。
そのため,カブトムシに対する憧れがあり,クワガタよりもカブトムシのほうがずっと価値が高いものだと感じていました。幼虫はやがて蛹になって羽化して成虫となったのですが,宝物のように育てていましたし,その体験は今でも鮮明に覚えています。
なぜ北海道にカブトムシが生息するようになったかというと,逃げ出したものや故意に放されたものが野生化して繁殖したのだそうです。
国内外来種ですね。生態系を破壊しますので,一部の外来種は大問題になっています。カブトムシも農作物を荒らす「害虫」となり得るでしょうから,頭の痛い問題なのでしょう。
東京都郊外に住んでいたときには,近くに畑もあって農産物の無人販売が行われていました。そこに,プラスチックの小さなケースに入れられたカブトムシが2匹100円で売られていることがありました。梨の畑だったと思いますので,梨に被害を与えていたのかもしれません。
つまりここではカブトムシが珍しくもなんともないわけです。窓を開けていたらカブトムシが飛び込んできたこともありました。
場所が変わると価値観というものは大きく違ってくることがあります。子どもの頃,あんなにも有難がっていたことが少しだけ空しくなりました。
今の生活の中で,当たり前のように享受できていることが,実は大変に貴重なものだった気づくことがあります。
学習塾に通えることもその一つでしょう。塾をやめるときがきたら,その価値に気がつくのかもしれません。
来週から夏期講習がはじまります。
日本国内にも経済的な理由,地理的な理由,健康上の理由などで塾に通えない方はたくさんいらっしゃるでしょう。
夏期講習に参加される方は,実はものすごく価値のあることをやらせてもらっているのだと,ほんの少しでも考えてくださると,得るものは大きいかもしれません。
最低でも,親御さんへの感謝の気持ちはもってほしいですね。
では。