こんにちは。
史上最年少で四冠となった将棋の藤井総太先生。メジャーリーグで大活躍されている大谷翔平選手。
このお二人を見ていると,共通する部分が少なくないなあと感じます。
一つには,二人ともその競技が大好きで,存分に楽しんでいらっしゃることです。
そして,これが本当にすばらしいと思うのですが,お二人とも「もっと強くなれる」,「もっと上手になれる」と考えて,研鑽を怠っていないように感じます。
藤井四冠の場合には,「自分は将棋がまだまだ弱い」とすらお考えかもしれません。最低でも「将棋がわからない」とは思っていることでしょう。
先日,大谷選手の帰国後の記者会見があり,そこで大谷選手は次のようなことをおっしゃっていました。
「毎日の試合の中で,よかったこと,悪かったことが必ず出てくる。それはすごく幸せなことだと思っている。」
怪我で試合に出られなかったことも念頭にあるのでしょうが,悪かったことも次に繋がっていくし,改善していきたいんだという向上心が感じられました。
そして「落ち込んだことも含めてよい1年だった。」ともおっしゃっていました。
失敗したことも良い方向へと昇華されてきたからこその言葉でしょう。
この時期の受験生は,模擬試験や過去問演習がつづき,偏差値や得点,合格判定といった数字で示される結果に向き合わされつづけます。
結果に一喜一憂するなというのは無理でしょうが,喜びすぎたり落ち込みすぎたりして,結果を今後に生かせないのはいけないことです。
悪い結果には,「ここを改善すれば成績は大きく伸びる」という処方箋が含まれているものです。
問題点が見つかったぞ,ラッキーだったぞ,できるうちに弱点を克服してしまおう,くらいの気持ちは持ってほしいものです。
一つひとつやっていくしかないのですが,コツコツとできた方が最後に微笑んでいることが多いです。
では。がんばってください。