こんにちは。
ある間違いが気になっています。
私も最近まで間違えていました。
というよりも,子どもの頃から周りの大人たちが,みんな間違えて使用していたため,間違いに気がつきませんでしたし,他の方たちも同様であるため,誤りだと指摘されることもなければ,不都合もまったくなかったものです。
894年「遣唐使の停止」
1917年「ロシア革命」
1964年「東京オリンピック」
というように,歴史上の出来事が西暦何年に起きたのか,記録されています。
社会科では,しばしばこの「○○年」というのを暗記しますし,「鳴くよ(794)ウグイス平安京」,「意欲に(1492)燃えるコロンブス」,「ひとよ虚しく(1467)応仁の乱(応仁・文明の乱)」などといった有名な語呂合わせもよく知らています。
この西暦○○年のことを,みなさん「年号」と呼んでいます。
しかし,正しい日本語だと,これは年代ではないでしょうか。
年号とは,今だと「令和」,最初のものは「大化」,ほかには「明治」,「大正」,「昭和」,「平成」などの例のように,○○年につける称号のことでしょう。
にもかかわらず,なぜだかみなさん年代のことを「年号」とおっしゃいます。
たぶん,そのうち辞書も書き変えられて「年号とは,歴史的な出来事が起きた年代を表す場合にも使用される。」などと定義されるのでしょうね。
誤用が正しい用例となることは珍しいことではありませんので。
それにしても,どうしてこのような誤用が発生したのか,いつからなのか,そのことに興味があります。
では。