志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

学力の高い先生とわかりやすい先生

こんにちは。

 

先日,中学生に対しても,複素数平面の話や虚数の話をすることがあると書きました。これに限らず,中学生に対して,高校で習う知識をお話することも少なくありません。

中3は,ちょうどイオンの単元が終わったところです。イオンの単元に関しては,原子の構造を詳しく教えたほうが,生徒たちにとってわかりやすいと思っています。K殻に2つ,L殻に8つ,電子が入ることができて,電子を受け取ったり,逆に電子を手放したりしたほうが安定することがあるのでイオンになるんだよと,説明をしています。

教科書にも発展的内容として少しだけ取り上げられていますが,学校では触れないことが多いようです。しかし,概念,イメージだけで説明するよりも,きちんとした内容を詳しく話したほうが,はるかに理解がしやすいと感じています。

 

さて,世間でよく誤解されていると感じていることがあります。

「学力の高い先生は,授業がわかりにくいことも多い」というものです。

慣れていない先生であれば,苦手な生徒さんに合わせるのが難しいこともあるでしょう。しかし,これは学力が高くても低くても同じことです。

 

虚数やイオンなどの例を挙げたわけですが,本質的なことを深く理解しているほうが,絶対にわかりやすく説明できるでしょう。したがって,わかりやすさはある程度先生の学力に比例していると思っています。

また,学力の高い先生方は,いろいろな引出しを持っています。ある説明でうまくいかないのであれば,別の説明ができるでしょう。問題の解き方にしても,いくつかのやり方を知っていて,生徒さんが一番やりやすい方法で教えることができます。

 

自分が成功したやり方に固執してしまいがちという弱点もあるのですが,私などは,意識的にそれをカバーするようにしています。あまり大きな問題ではないでしょう。

先生の学力の高さは,先生を選ぶ上で,かなりの大きな指標であることは間違いないですね。

 

では。