こんにちは。
近くの中学校の定期テストが近いため,日曜日ですが教室を開けています。希望する生徒さんは教室で自習をし,わからないところがあれば,いつでも私に質問ができます。
私はというと,教室の片付けなどを行っています。夏期講習期間中に,すこし教室が散らかってしまったのを片付けられずにいました。加えて,最近は運気の衰えを感じます。普段やらないところのお掃除なんかをすると,運気が回復するものです。そんな行動をとるのが自分らしさですし,もう少し「らしさ」を大切に教室を運営していこうと原点に立ち返っているところです。
どなたでも,「らしさ」を大切にするとうまくいくことが多いように思います。
かつてある教室で教えていたとき,俳優にさえもなれそうなくらいの美人の中学生がいました。勉強はあまり得意ではなかったですが,それ以外の長所を生かして「らしく」生きていけば,人生は順風満帆だろうなと感じておりました。
その方のいらっしゃるクラスでは,授業前に毎回小テストを行っていたのですが,小テストで10回連続で満点を取ったら景品をあげるよと,キティちゃんのクリアファイルを持っていったことがあります。
当時,各大学の生協で売っていた大学グッズの一つで,東大と一橋のものを用意してありました。
授業後,その女生徒が私のところにやってきて,一橋のをくださいとおっしゃいます。
10回満点を取るなど私には到底無理です。姉が一橋志望で浪人しているんです。と,事情を説明してくれました。お姉さんを私は知りませんでしたが,この教室の卒業生でした。
勉強をがんばるんだよ,それからお姉さんが合格したら教えてねと約束し,一橋のキティちゃんクリアファイルを上げたのでした。
生徒さんが帰ったあと,ことの顛末を隣で聞いていたベテランの先生と事務の方が,卒業生のお姉さんを心配なさっていました。
「驚くほど美人でモデルみたいな子だったのよ。あの子が国立を目指すなんてねぇ。」
「おかしなことになってるねぇ。○○高校(中堅進学校)なんて行っちゃったからかね。」
お二人とも,彼女がまったく「らしくない」道に進もうとしていることを感じたのでしょう。
結局,お姉さんは滑り止めの私立大学に進学なさったそうです。不合格自体は残念ですし,かわいそうに思います。しかし,華やかなイメージのその私大の方が「らしい」人生でしょうし,人生はうまくいっていることと思います。
妹さんのほうも,思いやりがありますし,きちんとお姉さんの進路も報告してくださいましたし,すばらしい方でした。らしさという意味で「良い」高校へと進学なさいましたし,すてきな人生となっていることでしょう。
では。