志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

洋食屋さんとお箸

こんにちは。

これからは,
ちょっとした日常のことについても書いていこうと思います。

以前にイタリアンのお店に行ったときのことです。
住宅街にある主婦たちがランチするような,
ただ,ファミリーレストランなんかよりは少し高めのお店です。
イタリアンのお店というより,スパゲッティ屋さんといったほうがいいのかも知れません。

私は,裕福な家庭で育ったわけではなく,
むしろ貧乏でおしゃれなお店とは縁遠い環境で育ちました。
そういうこともあって,使い方を教わる機会などなく,
ナイフとフォークで食事をするのが苦手です。
お箸のほうが落ち着くし,おいしく食べられます。

そのお店で,お箸を頼んだときのことです。(私はスパゲッティもお箸でいただきます。)
「うちは高級イタリアンの店なので,お箸は置いていません。」とのことでした。
店員さん,おそらくお店を経営しているシェフの奥様,もムッとした様子でした。

みなさん,このお店でお箸を置いていないことは正しいことだと思いますか?

いろいろな考え方があり,どれが正しいとはいえないとは思いますが,
「高級」という意味でいうと,ホテルに入っているフレンチやイタリアンのお店であるとか,
食事の価格という意味で,このお店よりもずっと「高級」なお店で,
お箸がないと言われたことは1度もありません。

さまざまなお客様がいらっしゃるのですから,
みなさまに楽しんでいただけるようお箸も用意してある,
というのが接客業としては正しいように私は思います。

お箸がなかったそのお店は,
地元ではおいしいと評判のお店です。
プライドみたいなものがあって,あのような態度になったのだと思います。
自分のお店に誇りを持つのは悪いことではないでしょう。

しかし,メンツやプライドにこだわって意地になり,
大切なことを見失う場合も多いのかな,と感じたのでした。

では。