こんにちは。
前に,すごく汚い教室があったことを書きました。
おそらく,少しずつ少しずつゴミがたまっていったのだと思います。
片付けようと思っても,まあ大丈夫か,と考えてしまう。
人の感覚はすぐに麻痺してしまうものです。
毎日毎日汚い教室を見ているうちに,感覚が麻痺してそれが「風景」になり,
片づけなくても平気になっていくのでしょう。
「慣れ」という人間の適応能力の裏返しでもあるかと思いますが。
悪いことでもそうですね。
いつも使うバス停で,毎朝同じ時間にタバコのポイ捨てをする方がいます。
2回注意しました。
1回目はバス停でタバコを吸っていたので,
「バス停は禁煙ですよ。それからポイ捨てもいけませんよ。」くらいに。
すると,バス停から離れた場所で吸って,そこでポイ捨てするようになりました。
そこで2回目の注意をしたのですが,ずっとポイ捨てを続けています。
50代か60代の良識のありそうなおじさんです。
これも,タバコのポイ捨てをつづけるうちに,「いけないことだ」という感覚が完全に麻痺したのでしょう。
こういった「負」の部分は,客観的に今の状況を見つめてみると改善できるかもしれません。
勉強などをさぼった場合でも,
さぼりつづけると,感覚が麻痺して罪悪感を感じなくなっていきます。
だから,1度でもさぼると立て直すのは難しいですね。
本当に書きたいのはここからですね。
実は「楽しい」という感情もだんだんと麻痺してしまうようです。
学年が上がって先生が代った。この先生の授業が楽しかった。
塾に通うことになった。塾の授業がすごく楽しかった。
こういったとこも,感覚が麻痺して,単なるつまらない日常の繰り返しのようになっていってしまいます。
「初心忘れるべからず」という諺は,こういうところからできたのだと思います。
「初心」,つまりは「楽しい」という気持ちを忘れない工夫が必要になるでしょう。
「今日から新しい単元だ。どんなことを学べるのかワクワクするぞ!」とか
「定期テストが終わった。また新しいスタートだぞ!」とか
何かあるこどに,楽しむぞ,楽しむぞと,意識を新たにしてみるといいかも知れませんね。
定期的な振り返りも必要でしょう。
他には,英検や模試などのテストで勉強の成果を確認すると,
実力がついたことが実感できて,より楽しむことができるようになるかも知れません。
感覚の麻痺を予防しながら,楽しい気持ちが持続すれば,ものすごく効果があがるはずです。
自分なりに工夫をしてみてください。
では。
がんばってください。