志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

公立中高一貫校の受検

こんにちは。

全国に公立中高一貫校ができて,かなりの高倍率の入試となるなど人気となっています。
札幌市にも,市立開成中等教育学校という公立中高一貫校があり,人気の学校となっています。

ちょっと宣伝を書くと,
志学ゼミナールでも,今月から開成中向けのコースをはじめます。
新小6(現小5)を対象に,1年間で合格に必要な力を養成するコースです。
大手の他塾さんですと,私立中入試のコースに混ぜるような形であったり,教材が私立中入試のものと同じであったりと,私立入試の勉強をさせているところが多いようですが,公立中高一貫校の入試の「適性検査」と私立入試の問題はまったくの別物です。
志学ゼミナールでは,適性検査対策と,学校の学習内容の徹底の二本柱で開成中合格を目指してまいります。

さて,公立中高一貫校の入試ですが,東京にいたころには,小石川,武蔵(都立),桜修館,…などの都内の一貫校の受検指導をしておりました。
教材の作成やコース運営にも携わっていたことがあります。

この公立中高一貫校入試の最大の特徴ですが,不合格者がかなり多いということになるでしょう。
都内の学校だと,倍率が6~7倍程度,札幌の開成中でも4倍程度の倍率です。全国的に見ても同じような競争率になっているところがほとんどだと思います。
つまり,「合格者1人対して,3~6人程度の不合格者」が出る入試ということです。
受検するにあたっては,単なる数字だけの上では,不合格になる確率のほうが大きく,そのリスクも考えた上で受検する必要があります。
私が指導したクラスで,もっとも成功したいくつかのクラスでも,合格率は半分程度でした。

リスクの面から書くと,
不合格になったショックで,目標を持つのが怖くなって何に対しても消極的になったり,極度に自分に自信を失ってしまったりするケースがあります。

当然ですが,メリットも大きいです。
合格すれば,公立の学校と同じ学費で,充実した教育を享受できます。
仮に不合格になった場合でも,
お子さまの基礎学力は大きく向上しますし,勉強の習慣が身につきます。後者の効果は思った以上に大きいです。毎週決まった曜日に塾に通って,塾の宿題もしっかりこなして,という大人には当然と思えることが,小学生,中学生だと難しいことが多いです。中学でも塾に通うとして,このことができるというのはものすごく大きなアドバンテージです。
また,思考力や表現力など,近年入試で問われるようになった力を養えるのが適性検査の対策でもあります。

では,リスクの面を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
私が中学受験(受検)を指導した生徒ではないですが,彼(彼女)らが中学生になってから出会った子で,不合格を引きずったまま,ずっと無気力な状態で中学校生活を過ごしているような子もいました。
逆に,不合格でもその後の人生にものすごくプラスになったと考える子もいます。
開示得点を見て,おしいところまでたどり着けたし,これだけ点数を取れたのは自信になったとか,受検を最後までがんばれたし,このまま中学でもがんばりたいとか,勉強の楽しさがわかったからこれからも勉強をがんばれるとか…
実際,ここから高校入試ではトップ校に合格していった子たちがたくさんいます。

この両者のちがいですが,本気で取り組んだかどうかだと思います。
本気で取り組めば,必ずプラスになって返ってくるのが公立中高一貫校の入試です。
落ちてもいいやと中途半端な気持ちでつづけてしまうと,不完全燃焼のまま,不合格のショックだけが残ってしまうケースがあるようです。
塾の利益を優先して,中学でも塾を継続してほしいと,「不合格でもかまわない」「不合格でも〇〇高校を目指そう」などと,合格を目指しているのか,中学での継続を目指しているのかよくわからない指導をしている学習塾もあるようですが,そういう中途半端な気持ちで受検することは避けるべきだと考えます。

本気で取り組めば必ず大きな何かを得ることができます。単純に合格不合格だけではないのが公立中高一貫校の入試です。
今回は詳しくは書きませんが,受検するのが小学生ですから,「家族の入試」という側面もあります。

開成中,都内の一貫校などをご検討の方でご相談いただければ真摯に対応いたします。

では。