こんにちは。
他の方からは不思議に思われることが多いのですが，なぜかつづけている習慣があります。
いろいろとあるのですが，1つは，私は夏でもスーツの上着とネクタイを着用しています。いわゆる「クールビズ」というものが好きではなく，クールビズの期間でも「上着とネクタイを着用してはいけない」というルールではないでしょうから，ずっとそうしています。
これは簡単にいうと，だらしがないから嫌という理由です。自分がいいと思っても，相手はそう思わないケースは多々あるでしょう。今でこそ浸透したクールビズですが，まだこの取り組みがはじめられたばかりの頃だと，もしかしたらご年配の方にクールビズを快く思われない方もいらっしゃるのではないかと私は考えていました。
さらには，今では見なくなったものの，昔はものすごくだらしない着こなしの方が少なくなかったので，自分はこうはなりたくないと思ったというのもあります。
何となくつづけているのが定期券の買い方です。
人生の中で，「1か月」の定期券しか買ったことがありません。月々の交通費が会社から支給されていたときでも，たいていは「3か月」定期の代金が支給されていたのですが，割高でも「1か月」のものを買い続けていました。
損をしているとか，「6か月」で買うと得するぞとか，人から様々にいわれることもあります。1度聞かれたのは，「長い期間の定期を買った場合のリスクは落としたり失くしたりすることだけだ。失くしたことはあるの？」という合理的な考えからの疑問です。もちろん，1度もそんなことはありません。
どちらも，そのほうが「落ち着く」からですね。
ポイントカードの類も一切持っていません。財布が膨らんだりカードを管理したりするのが嫌だからです。これも，「落ち着く」からです。
好きなように自然体で，経済的な合理性ばかりを優先するのでなく，気の向くままに生きているのが性に合っているのだろうと思います。
スーツの話でいうと，こんなことがありました。
以前の会社で，ある都立の学校の校長先生をお招きして学校説明会を開催したことがあります。6月のはじめの暑い日で，社内的にはクールビズ期間でした。
その日はなんと，校長先生だけではなく，副校長先生もいらしてくださいました。当然ですが，スーツにネクタイ着用のフォーマルなスタイルです。教室スタッフの私の上司と私ももちろんそうです。そこに，他教室から入社したばかりの方が講演会を見にいらしたのですが，その方だけクールビズでした。お招きしている側であるのに，何とも失礼なことです。
それ以来，彼のことは信用していません。
自分はいいと思う，そういう基準をどこにでも適用していては，もしかしたら失敗するか，形として見えていなくても，どこかで損をしている可能性はあるということは，肝に銘じておく必要はありそうですね。
大切なのは想像力でしょう。
あるお母様からお手紙をいただいたことがあります。志望校に合格したお礼に，私個人にお菓子をくださって，そこに添えられていたものです。
「面談をした帰りに，深々とお辞儀をする姿を見て，信じて子どもを預けようと思った。」と，そんなことが書かれていました。この面談をしたときには，成績が思うように伸びず，あきらめかけていたそうです。
このように目に見える形で示されることは滅多にないでしょうが，身だしなみや挨拶など，当たり前のことを毎日整えて行っていると，どこかで得をしているということでしょう。
こちらは，想像力というよりも，心の在り方，感謝する気持ちが大切ということでしょう。
では。
