志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

春分の日

こんにちは。

今日は春分の日ですね。
昼の長さと夜の長さが同じになるのが「春分」と「秋分」であると一般的には理解されているでしょう。
しかし,実際には,昼の長さのほうが少しだけ長くなります。
すごく簡単な理屈で,「日の出」とはどのような状態か,「日の入り」とはどのような状態かを考えるとわかります。興味のある方は調べてみてください。太陽の中心が地平線に来たときに…とは現実問題としてできないですね。計算では出せるでしょうが。

勉強は積み重ねである,積み上げた勉強の総量で学力は決まってくる,というようなことを何度か書いたと思います。ただ,この「積み上げた総量」というのは,単純に学校や塾,ご家庭などで行った狭い定義の「勉強」の量だけでは決まりません。
むしろ,もっと広い範囲で定義した「勉強」の量が学力に大きく影響するように思います。

わかりやすいのは国語ですね。
普段から本を読んでいます,毎日新聞を読んでいます,はたまた大人と話をする機会が多くて少し難しい語彙も獲得しています,…と,これは全部広い定義での「勉強」になりますね。むしろ,学校などで国語の授業として勉強するよりも,こちらのほうが国語力に与える影響はずっと大きいかもしれません。

理科や社会でも似たようなことがあります。
春分のことを書きましたが,実際に日の出と日の入りを,つまりは海から上ってくる朝日や海に沈む夕日を,見たことがある方と,そうでない方では,理解が異なってくるでしょう。とくに抽象的な考え方がまだまだ苦手な小学生ではそのちがいは顕著です。
たとえばこれを読んだ小中学生がいたとして,春分の日は昼の長さのほうが少し長いのはどうしてか調べたとしましょう。ただのこれだけの知識であるならば,なんてことはないでしょうが,他の話題についてもいろいろと調べていくうちに,知識,つまりは広い定義での「勉強」の総量がどんどんと積み上げられていきますね。
「月や星を観察したことがあるか」,「いろいろな昆虫を見たことがあるか」,「天気予報の天気図の解説を聞いているか」,…と,知らず知らずのうちに勉強していることは無限にあります。

社会でも,政治のニュースを見ていれば公民分野は簡単に理解できますし,本やテレビで他の地域(国内でも外国でも)についての知識があれば地理で有利ですし,スーパーに並んでいる農産物の産地が分かるだけでもものすごく有利に働くのです。こちらも知らず知らずのうちに膨大な量の「勉強」をしていますね。

ただし,興味・関心がないと,ある情報に触れたときに,そのままなにも得ずに終わってしまいます。こういうことも多いのだろうと思います。
少しでも興味・関心をもったことは必ず調べてみるというのも大切ですね。
知的好奇心の高い子は勉強がよくできる傾向にあるのですが,それも納得できますね。

では。