志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

高校別大学進学実績2019

こんにちは。

サンデー毎日』さんの記事をもとに,札幌市内の進学校と,東京都立の進学指導重点校中高一貫校の大学進学実績をまとめてみました。

イメージ 1

札幌市内の高校について見てみます。
近年,入試難易度では「南→北→西→東→旭丘」の順でランク付けが確定しつつありますが,合格実績もだいたいはその順になっています。
北海道では,北海道大学の道内出身者の比率が低下していることがしばしば話題となります。

朝日新聞の記事」

2008年には北海道大学の道内出身者比率は50%を超えていましたが,そこをピークに年々減少し,今年は約3分の1にまで低下したようです。

道内の高校生は勉強しない,とか,道内の高校や塾・予備校の指導が必ずしもうまくいっていないのではないか,とか,いろいろな推論は成り立つでしょうが。一番の原因は何なのでしょうかね?
「合格者数」ではなく「合格率」も見ないとはっきりしたことはわからないようにも思います。

原因の1つとして,少子化と過疎化の影響は大きいような気もします。
(はっきりした根拠となるデータがありません。私の推論ですのでご了承ください。)
たとえば,岩見沢東高校の今年の北海道大学合格者は6名です。2014年には34名が合格しています。これは多いにしても,ひと昔前だと20名程度は合格する学校でした。ちなみに岩見沢市は人口約8万人の都市です。岩見沢東は岩見沢市内のトップ校ですが,今年の高校入試では定員割れとなっています。少子化・過疎化で優秀な子どもたちも減ったと考えられないでしょうか。
同様に,帯広柏葉30名,小樽潮陵16名というのも,道内地方都市のトップ校が苦戦している例として挙げられるでしょう。

札幌市内でも,少子化の影響でものすごくできる層は薄くなってきているため,本当にできる子たちは最上位の学校に集中し,2番手グループ以下の学校が苦戦しているようにも感じます。
札幌東,札幌旭丘は,難関国立4大学の合格者が0になりました。例年,どちらの学校も数名の合格者を輩出していました。市内の高校受験生の最上位層の薄さを物語っているように思います。

もっといろいろと書こうと思っていたのですが,今日はこのあたりまでにします。
札幌市内では,一流大学を目指すのであれば旭丘が下限みたいに言われているのですが,こうした「常識」も数年後には変化しているかもしれません。
一つだけ確実に言えることは,行きたい大学,目標があるならば,しっかり勉強すべきである,ということだけですね。環境がどうの,学校がどうのと,そうした要因も確かにありますが,自分がしっかりと勉強すれば希望は叶う可能性が高いのですから。

では。