志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

テスト勉強

こんにちは。

成績の良い方は,実はあまり定期テストの勉強をしていないことがあります。
中学生くらいだと,次のようなタイプも多いことでしょう。
学校の授業を聞いて,だいたいは理解ができるし,1回聞けばある程度の部分までは覚えられるので,特別に「テスト勉強」をしなくても点数が取れる。
勉強が苦手な方,努力しているのに最上位に届かない方など,大部分の方は「ふざけるなー」とお感じになるでしょう。しかし,これ,運動にたとえるとわかりやすいかもしれません。
体育で鉄棒を習ったとします。ものすごく運動神経の良い方がいて,鉄棒の難しい技を先生が見せたのを,自分でもやってみたらすんなりとできた。もう一度やってみたら今度は形もきれいに決まった。1週間後に鉄棒のテストがあったとして,この方は一切練習をしなかったのに,完璧に演技をして満点をもらった。
勉強でも才能や能力の違いはありますから,この運動のたとえと同じことが起こっていても不思議ではない,というよりも,むしろ自然なことであると思います。

ただ,高校ではこれでは通用しなくなる可能性が高いです。なぜなら,同じようにできる方が集まってきているからです。

本題に入ります。高校,進学校に進んでも成績の良い方,中学でも努力して良い成績を取っている方も,実はあまり定期テストの勉強をしていないことがあります。
どういうことかというと,毎日の勉強をしっかりこなしているので,特別に「テスト勉強」と銘打って行う内容は多くはないということです。定期テストというものは,普段の学習の到達度をはかるものですし,テスト対策といっても普段の学習の延長でしかないですね。
毎日予習・復習をしっかりとこなしていれば,テスト1週間前には,テスト範囲の内容について,もうすっかりできるようになっている可能性が高いです。テスト1週間前になって,「よし,テスト勉強をはじめぞ。宿題もやらないとなあ。」という方が絶対に勝てるわけはないですね。仮に,今回のテストはがんばるぞと,3週間前から「テスト勉強」をはじめたとしても,その時点ではもうすでに大きな差がついている可能性があります。

もう少し具体的に書きます。
さすがに,毎日予習・復習をして,早い段階で学力が固まっているのは数学・英語(高校だとこれに加えて古典)くらいのものでしょう。ただ,理社に関しても,毎日習った範囲について教科書を読み返してみるくらいで,理解度や記憶の定着度は随分と違うはずです。教科書読むだけなら1日10分で終わりますね。たったそれだけです。塾の帰りの電車の中,休み時間なんかにもできるはずです。
理解度が高いので,テスト前の宿題もスラスラと進むはずです。テスト1週間前でも,かなりゆとりをもって勉強できるはずですし,テストの直前は逆にやることがなくなるかもしれません。暗記科目や実技科目のテストに十分に時間をさけるわけです。
(高校生だと,1か月くらい前から,数学の問題集の反復練習に入るといいでしょう。)
こんな感じで勉強を進めていると,テスト勉強といっても宿題をやって理社と実技の暗記事項を少し確認したくらいだよ,と,「テスト勉強」をがんばったという感覚ではないはずです。普段から勉強時間を取っているので,テスト前だからといって勉強時間が増えたわけでもありません。

最後に,全部やりなさいといっても,さすがにはじめから全部やるのは無理でしょう。
次のうち,どれか1つ,自分のできそうなもの,楽しそうなものからはじめてみると,成績がアップするかもしれません。
①理科と社会は学校で習った範囲について,その日のうちに教科書を読む。
②英語の予習を完ぺきに行う。
③英語の教科書を毎日音読する。(次のテストの範囲になる部分を最初から習ったところまで)
④数学は今日習った範囲の教科書の練習問題を解いてみる。

早い方だと5月末,遅い方だと6月中旬に新学年最初の定期テストがあると思います。簡単につづけられる,というのがポイントです。はじめから無理はしないでください。

では。
がんばってください。