こんにちは。
大学のそばに古びた小さなラーメン屋がありました。よく,商店街に古くからの個人店がありますね。チェーン店と違って派手な看板はなく,鄙びた感じの中華料理屋さんを想像してください。そんなたたずまいのお店でした。
「さっぽろラーメン」と看板がかかっていました。ただ,そのお店のことを「さっぽろラーメン」と呼ぶ人は誰もおらず,別の通称で呼ばれていました。
「すた丼屋」とみんなが呼んでいました。
ラーメンであるとか,いろいろなメニューがあったのですが,そのお店の名物メニューが「スタミナ丼ぶり」,略して「すた丼」でした。
私たちの大学の学生であれば誰でも食べたことがあるような街の有名メニューの1つでした。
すた丼とは,豚丼なのですが,「スタミナ」と名前につくくらいですから,ものすごくニンニクが利いています。それも辛いくらいにです。生卵が一緒に供されて,それを乗せて食べるのですが,卵がニンニクの強さを和らげてくれます。
いわゆる「B級グルメ」というものです。
普通盛でもご飯が1合も入っていました。それで,当時は550円だったと思います。100円引きのミニでも十分にお腹がいっぱいになりました。
「安い」「速い」「量が多い」と,学生受けする三拍子そろったメニューでした。
私はというと,これはあまり好きではありませんでした。
B級グルメですし,好みの問題でしょうから,好きだという人も多かったですよ。
当時は「逃げる」と表現していましたが,別のメニューに「しょうが焼き丼」というものがあり,こちらを食べることが多かったです。
この「さっぽろラーメン」の店ですが,「伝説のすた丼屋」というチェーン店になり,あちらこちらにお店ができています。
札幌にも,たぶん1年前くらいだと思いますが,お店ができたので,先日食べに行ってみました。
昔より,ご飯の量が少なくなった気がしますが,これでミニの大きさです。普通盛は食べられそうにありません。お値段は普通盛で630円と,ほとんど値上がりしていませんでした。
卵は私が乗せたものです。写真を撮るために,きれいな目玉になるように乗せましたが,たぶん,かき混ぜて全体にまんべんなくかけたほうがおいしいと思います。
お味はというと,懐かしかったですね。
そうそう,ニンニク臭くて好きではなかったなあ,という記憶も蘇ってきました。
また食べたいかというと,それはNOですね。懐かしいものに再会できたのは感慨深いものでした。
ちなみに,読まれた方は想像できると思いますが,食べると息が臭くなります。
もしも食べてみたい方がいらっしゃれば,その後のこともお考えになって召し上がってください。
では。