志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

チャイムが鳴ったらスタート

こんにちは。

 

突然の休校命令で困惑する生徒・児童の姿や教育現場が報道されていました。卒業までのカウントダウンをしていたのに突然の別れが訪れて泣き出している子どもたちもいました。

果たして本当に感染拡大防止の効果があるのかと疑問を呈する専門家もいらっしゃり,今回の措置はどうだったのだろうかと考えてしまいます。

 

現代の学校では,ひと昔前,私たちが学生だったころとは大きく変わっている部分が少なくありません。

 

私たちの頃だと,始業のチャイムが鳴ったのを聞いて,先生方は職員室を出発しました。当然,チャイムが鳴ってから授業がはじまるまでに1~2分のタイムラグがありました。たまに,5分くらい遅れて先生がいらっしゃることもありました。

 

5~6年前でしょうか,ある都立高校の説明会に伺ったとき,「本校ではチャイムが鳴ったとのと同時に授業をはじめます」というお話を聞いて驚いたことがあります。ここは全国的にも有名な進学校です。さすがに進学校だと先生方も熱心だと感じたものでした。

 

私の高校には京都大学を卒業された数学の先生がいらっしゃいました。この先生だけは,休み時間に授業の道具をもって教室の前で気をつけをして待機していらっしゃいました。そしてチャイムと同時に教室に入って授業を開始されていました。

ちょうどこんな感じなのだろうなと先生のことを思い出しましたし,この先生の勤勉さは際立っていたなとも改めて思ったのでした。

 

生徒たちなどに聞いてみると,学校全体がそうなっていたり,先生によって対応が違ったりはするものの,今では半分くらいの授業はチャイムと同時に授業がスタートするようです。

また,そもそも始業のチャイムが鳴らない学校もあるようです。

 

しかし,考えてみれば時間通りに授業が始まるのは当たり前のことでしょう。

映画を見に行ったら,映画が5分遅れて始まり,最後の5分間はシーンがカットされて終了したなんてことが起きたらみなさん怒り心頭でしょう。

会社が9時に始業開始なので9時に家を出ました,という状態が許されるはずがありません。

「魂は細部に宿る」という有名な言葉がありますが,授業開始までの1~2分,それをどう考えてどう扱うかという点には,その先生や学校の姿勢が端的に現れているような気もします。

 

では。