志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

同じタクシー

こんにちは。

 

札幌はそんなに大きな町ではありませんので,自宅の近くや教室の近くでは,同じナンバーのタクシー見かけることが多いです。

いつものタクシーがいつものタクシー乗り場に止まっているなあと。

 

市内の中心部ではそんなこともないのでしょうけれど。

大都会東京では,数えきれないくらいのタクシーが走っています。「同じ」タクシーに出会うとは考えたこともなかったですし,「同じ」タクシーに乗る確率も相当低いものでしょう。

 

東京の杉並区に住んでいたとき,仕事が終わってから,みんなで飲みに行くことがありました。

池袋で飲むことが多かったのですが,商売柄,仕事が終わる時間が遅いので飲み始める時間も遅くなります。また,翌日の仕事開始もお昼からということもあり,ついつい終電を逃して遊ぶこともありました。逃すといっても,半ば確信犯ですが。

 

ある日,池袋からタクシーで自宅に帰ったとき,杉並区のあたりはものすごく道が入り組んでいるのですが,裏道を通り抜けてあっという間に自宅にたどり着いたことがありました。

料金もものすごく安かった。2,500円くらいだった思います。

池袋よりも自宅に近い新宿からタクシーに乗ったこともありますが,それよりもずっと安いですし,当然ですが,いつもはもっとかかっていたのです。

 

このあたりの道にものすごく詳しい運転手さんで,自宅のそばまで来たときにも,大宮八幡という神社の裏から近所の大学のほうへ抜ける裏道をご存知でした。

 

「年に1回くらい,このあたりまでお客さんを乗せますよ。」

「ここの近くでは昔むごい殺人事件がありましてねぇ,結局は未解決だったんですが。」

などとお話されていたのを覚えています。

 

その1年後くらいに,またまた池袋で飲んで終電を逃してタクシーで帰宅したことがありました。

そのときも,私のよく知らない裏道を通り抜け,あっという間に見慣れた街に戻ってきました。今日は早かったなあなどと思っていると,その運転手さんの口から,「ここの近くでは昔むごい殺人事件が…」と聞こえてくるではないですか。

 

驚いたことに,1年前と同じタクシーだったのでしょう。通った道であるとか,他のことを考えても,そうとしか思えないのです。

実に不思議な体験だったと,今でもたまに思い出します。

 

では。