志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

真っ赤に流れるぼくの血潮

こんにちは。

 

9月入学についても議論されるようになりました。

いろいろと書きたいことはあるのですが,1点だけ書きたいと思います。

「受験生のメンタルは持つのかどうか」ということです。

 

今も休校がつづいており,子どもたちの精神状態を心配する声があがています。

塾に来ている子どもたちでも,少し不安定になっている方はいらっしゃいます。

この先どうなるのだろうかと不安もありますし,学校がないために友達同士でお話をしたり,いっしょに遊んだりすることができないこともあります。

 

それに加えて,受験生にかかるプレッシャーはものすごいものがあります。

合格できるのかどうかという不安があります。

毎日毎日つらい勉強にも耐えています。睡眠時間を削っていることもあり,普通の精神状態ではなくなっていることもあります。

 

高校3年生というのは,上位の大学を目指す子であれば,すでに受験に向けての臨戦態勢に入っています。

「さあ,入試は半年先に延長になりますよ」と宣言され,もしも受験勉強の期間が6か月伸びたとしたら,私はメンタルを保つ自信はありません。

 

私が高校3年生のときには,勉強以外のことはほとんどしていませんでした。

「寝る」,「食べる」,「排泄」,「お風呂」,…といった時間以外はほぼすべて勉強をしていたと思います。

そんな毎日を送っているうえに,合格できるかどうかの不安もあります。不安に突き動かされてひたすら勉強をしていたとも言えますが。

それでどうだったかというと,毎日「死にたい」と思っていました。

 

毎晩(というより3時か4時くらいの明け方に寝ていました),寝る前には「このまま永遠の眠りにつけたらいいのになあ」と考えて眠りに落ち,朝になって目が覚めると「やっぱり生きている」と絶望していました。手のひらを太陽に,という歌がありますが,毎朝手のひらを見つめて真っ赤に血潮が流れていることに絶望していたのです。

 

こうした気持ちが伝わるかどうかはわかりませんが,一人の高校生としてはおかしな状態だということはわかっていただけると思います。

暗い人間でしたので,思いつめていたこともありますが,それでも異常だとは思います。

 

今後も9月入学の議論が深まっていくでしょうが,当事者である子どもたちの感情を置き去りにすることだけは避けてほしいと願っております。

 

では。