志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

中3の夏休み

こんにちは。

 

ふと,中学3年生の夏休みのことを思い出しました。

昨日,チラリとラスコーリニコフのことを書きました。『罪と罰』を読んだのが中学3年生の夏休みです。母が買ったものの1冊も読まなかった世界文学全集が部屋に「飾って」あり,その中の1冊でした。『罪と罰』以外にも,『車輪の下』,『風と共に去りぬ』,『静かなるドン』なんかは読んだと思います。他にも何冊かは読んだのですが,具体的な題名は思い出せません。しかし私が読んだことで全集も浮かばれたことでしょう。

 

罪と罰』は分厚い本でした。はじめの100ページくらいは読むのが苦痛でした。ラスコーリニコフが殺人に及ぶくらいからものすごく面白くなり,物語に引き込まれていきました。

背伸びして手に取った本でしたが,その後の私に多大な影響を与えた一冊でしょう。背伸びしてみる経験は貴重です。

 

55年体制の崩壊,時の宮澤喜一内閣に対する不信任決議が可決されたのも中3の夏。細川護熙連立内閣が誕生したのが夏休み中のことです。当時は政治家になりたいと思っていました。毎日,テレビのニュースにかじりつき,新聞を食い入る様に読んでいたのもこのころです。

 

毎日早起きして,町内会のラジオ体操の手伝いもしていました。

町内会の小学生を前に,ラジオを流して体操をして,帰りには子どもたちのカードにハンコを押していきました。

 

受験生でしたが,勉強はほとんどしていた記憶はありません。塾にも通いませんでした。せいぜい1日1時間程度の勉強時間だったと思います。

そこまで厳しい競争がある時代ではなかったものの,ほめられたことではないですね。

 

勉強しないことを推奨しているわけではありませんが,後の自分の人生を振り返ってみると,勉強以外のことのほうがはるかに記憶に残っていますし,自分自身の血肉となっていることに気がつきます。

コロナによって様々な活動が制約を受けていますが,「教育」や「子どもたちの成長」におけるもっとも大切な部分が失われているのかもしれません。

 

短縮された夏休みですが,子どもたちには勉強だけではなく何らかの経験も積み重ねてほしいものです。

 

では。