こんにちは。
今までにさまざまな言語に触れてきました。一定以上レベルまで勉強したものだと,日本語と英語以外に,中国語,アラビア語があります。大学の授業で履修したものですね。
アラビア語は単語の活用が複雑で,辞書を引けるようになるだけでも一苦労します。非常に複雑な文法体系でした。ちなみに今はアラビア語のアルファベットすら覚えていません。右から左に綴るので,文字を書くのも違和感がありました。
逆に中国語は,こちらも簡単な単語程度しか覚えていませんが,文法が単純だった記憶があります。
今でも日常的に触れている英語と日本語だと,英文法は単純でわかりやすいルールがあるものの,日本語の文法は非常に難しいと感じています。アラビア語もそうでしたが,単語の活用が多いと,言語は複雑化するような気がします。
最近,ふと気がついたのですが,日本語の単語にある「色」には2種類あるようです。
「赤→赤い」のように「い」をつけて形容詞にできるものとそうではないものがあります。なんとも不思議だと感じています。
赤→赤い,青→青い,白→白い,黒→黒い,黄色→黄色い,茶色→茶色い
が,ざっと思いつく「い」がついて形容詞化するものです。
一方で
緑,紫,灰色,橙色,桃色
が,形容詞にできないものです。
思いつく限り並べてみましたが,他にもあるかもしれません。
挙げてみてさらに不思議なのは,「○色」という名詞でも,黄色,茶色は形容詞化できるのに,灰色,桃色,橙色は形容詞化できないことです。
考えてもわかる類の問題ではないでしょうが,2つの違いは何なのでしょうかね。
こんな例だけ考えてみても,やはり日本語は複雑だと思います。
先日,バスに揺られながらこのことを考えていたのですが,今ではバスや電車の中でもスマホに向き合っている方が多いように感じます。現代の方は,一人で思索にふける時間が圧倒的に少なくなったのではないかとも思うのです。
社会が殺伐として,文化的な深みを感じにくくなったのには,こうした個々人の変化があるのかもしれません。
では。