こんにちは。
まだ手に入れられていないのですが,中3の生徒に英語の教科書を見せてもらいました。先週,札幌駅前の紀伊国屋書店に電話したところ,今月中旬に入荷予定とのことでした。今週末には買えるでしょう。買ってからじっくりと目を通したいと思っています。
中3の最初の単元の英文がこのようなものでした。
It is said that about 7,000 different languages are spoken in the world.
About 80 percent of them are used by fewer than 100,000 people.
文法としては単なる受動態なのですが,一文が長くなっていたり,さりげなく比較が使用されていたりと,一言でいえば文章の構造が非常に複雑になっています。
また,この単元には,increase,variety,brainなどの難しめの単語も登場します。
格段に難しくなったことは言うまでもありませんし,去年までの標準的な高校1年生レベルの難易度とも言えるでしょう。
最低でも,今春入試を受けた新高校1年生たちのことを思い浮かべると,得意ではない子はほとんど読めないでしょうし,得意な子でも苦労するレベルであると感じます。
他に,教科書の作りとして,文法がより軽視されているように感じました。
一方で,リスニングやライティング,スピーキングの分量が増えたようです。
文法軽視については疑問を感じています。文法は英語4技能すべての基礎となるものだと思うからです。
文法がわからないのに,果たして4技能が身につくものでしょうか。
いずれにせよ,市内の多くの中学生たちは,難しくなった英語の教科書に悪戦苦闘するはずですし,学校の現場でも混乱が生じるように思います。
教科書が難しくなりましたので,しっかりと教科書を勉強すればかなりの力がつくことも事実です。
こちらの教室の方針ですが,まずは教科書の理解を第一に考えます。具体的には教科書の予習をしっかりと行うこと,その上でみっちりと音読することが大切でしょう。
塾の授業では,不足することが予想される文法を固めることと,学校の授業の予習,復習がスムーズに行えるようサポートしていきます。
これで確実に実力が身につくはずです。
何かと学校の教科書は軽視されがちなのですが,新課程の英語においては非常に大切ですと改めて申し上げておきます。
では。