こんにちは。
高校の合格発表がありましたが,こちらの教室では,全員が第一志望の公立高校に合格なさいました。今年は,他の入試も含めて,生徒たちは全員が第一志望に合格しました。
本当に,みなさんがんばってくださいましたし,いろいろなことに対して感謝したいです。
さて,一方で残念だった方もいらっしゃるでしょう。詳しいことはわからないので個人名は載せませんが,ある有名人のお子さまが,高校受験に失敗して,どこにも合格なさっていないと話題になっているようです。
かつては大きな教室で指導しており,毎年150人くらいの高校受験生がおりました。
合否の管理,進路指導などに必要なことから,全員に受験校を書いて提出していただいておりました。
必ず全員分をチェックしていたのですが,一番の目的は,滑り止めで合格する学校を受けるかどうか,最悪の場合にも進学先を確保できるかどうかの確認でした。
これだけの人数がいると,稀に滑り止めがないままの生徒さんがいらっしゃいました。
以前にブログにも書きましたが,親御さんの方針で受けさせてもらえなかった子もその一人です。
他には,抜群にできる生徒さんが,超一流の学校ばかりを受験なさったこともあります。他の先生とも相談し,たぶん全敗はあり得ないね,もしも最初の2つに不合格だったら,そのときに受験校を追加しましょうと決めました。
果たして,この子は最難関校4校に全勝しました。のちに東京大学に進学されています。才能がケタ違いだったのでしょう。
最後が今回の有名人のお子さまのようなケースです。ご家族が「ここで止まる」と決めた滑り止め校には,黒い噂がありました。特定の学習塾と「提携」しており,そこの塾推薦がないと合格しないとの噂でした。この学校以外では,すべて挑戦校を受ける予定です。滑り止めを変えましょうとお話したものの,結局はそのまま受験することになりました。
そして,やはり全部落ちてしまいました。滑り止めに不合格だったことも,他の学校の試験に悪影響を与えたでしょう。
結局どうなったかというと,エライ方が仕事で親しくしている私立高校の先生にお願いし,特別に追加で入学試験を実施していただき,無事に高校に入ることができました。
しかし,有名な方だと,批判も出るでしょうから,こんな対応はできないと思われます。
有名人のお子さまが,どうして滑り止めを作らなかったのか,よくはわからないのですが,もしも滑り止め校に合格して,心理的に追い詰められていなかったら,受験結果は違うものになっていたかもしれません。いずれにしても,この方にも,どうか幸せな人生を送ってほしいと願っております。
では。