こんにちは。
たまに生徒に手紙を書きます。
これも長野先生の手法をお借りしています。
先生は頻繁に手紙を書いてらっしゃいました。
生徒や保護者の方に何かを伝えようとするときに,
手紙が一番良いという場合が結構あるように思います。
直接本人と話をしても,
たとえば生徒たちはまだ子どもですから,
真面目に向き合ってくれない,照れたりすねたりしてうまく伝わらないこともあります。
電話は乱暴な面があります。
相手の都合に構わずこちらから一方的に話の機会をつくります。
現代では,心を込めて書いた手書きの手紙を受け取ることは少ないと思います。
そういう意味でもこちらの気持ちがよく伝わることもあります。
すごく単純な例だと,こんなことがありました。
第一志望の高校の私立の推薦入試に落ちてしまった子がいました。
東京都の上位校だと,「推薦」と名がつくものの競争のある「純粋」な入学試験である場合があります。
そこでひどく落ち込んでしまって,塾にも学校にも行けなくなってしまった。
まだまだ私立のすべり止め,公立高校の入試,そして第一志望の一般入試もあります。
電話をしても出たくはないでしょうし,
仮に無理につないでもらったとしても,まともに話ができるはずもなく,
こちらの気持ちも伝わらず,逆効果でしょう。
そこで,手紙を書いた。
果たして…
次にこの子が塾に来たのは,第一志望の合格発表の夜でした。
泣きながら入って来ました。
こちらに駆けて来ました。
足取りで直感しましたが,見事に第一志望に合格されました。
手紙は,ゆっくり読んで考えることができる,
いつでも読めるし保管もできる,といって面があり,
うまく気持ちを伝えたいときに,絶大な力を発揮することがあると思います。
では。