志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

英語の音読の効果

こんにちは。

以前に「英語の音読」について書きました。

音読をやっていない方も多いと思います。
音読の効果について,もう少し具体的に書こうと思います。

学校の定期テストの英語ですが,
教科書の本文からそのまま出題されたり,
その本文の前置詞が穴埋めで出題されたり,
教科書に出ていたフレーズを問う問題があったりと,
とにかく,教科書がわかっていれば解ける問題が多いです。
音読することで,教科書の内容をほとんど暗唱できるようになるはずです。
こうしたタイプの問いは難なく解けますね。

②作文の上達
音読して本文を暗記できているということは,
たくさんの英文を暗記しているということですね。
英作文を書くときに,暗記しているフレーズを借りてきて書くことができます。
まるっと借りられなくても,知っている表現の組み合わせで簡単に英文が書けるようになります。

③リスニングとスピーキングの上達
声に出して読むのですから,発音を意識しながら読むと,当然,スピーキングが上達します。
そして,実は,話す速さと聞いて理解できる速さは同じだと言われています。
ペラペラと話せるようになると,自然に聞き取りもできるようになっているわけですね。

④英語が感覚的にわかる
①~③はわかりやすいものです。
④は,説明しにくいものです。だまされたと思ってやってみたら,みなさんお分かりになるでしょう。
やった人にしかわからないかも知れません。
英語は言葉です。「感覚的にわかる」ことができます。
日本語を聞いたり話したりしているときに,
「えーと,この単語の意味はこうで,文法は…」と考えている日本人の方はいらっしゃいません。
考えなくてもわかるのが母国語ですよね。
その「考えなくてもわかる」「感覚的にわかる」というのが,すっと音読をしていると身についてきます。
英語のすべての能力が向上しますね。

具体例をあげて,その風景みたいなものを示したいと思います。

仮に
「He doesn't likes math.」と書いてしまったとします。「likes」が間違いですね。
これを書いて見て読んだとき,「気持ち悪い」のです。
「彼は数学が好きですないです。」という日本語は変だと誰でも聞いた瞬間にわかりますね。そんな感覚です。

使用する前置詞なども,正しいものは「しっくりくる」,誤ったものは「気持ち悪い」と感覚で埋められたりします。

目と口と耳と脳と…体をフルに使って英語を覚えられるのが音読なのでしょう。

面倒と思わずに,
ぜひ,教科書の音読をやってみてください。