志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

不公平な採点

こんにちは。

テストの採点ですが,
明らかに不公平な採点がされていることがあります。
国語の記述問題などではまれに見かけることがあります。
高校時代に私も同じことがありました。

確か,「10字以内で答えなさい。」という記述の問題だったと思います。
微妙な解答ではあったのですが,私のは「×」になっていました。
それで,「これ×なんだ。少し厳しいよね。」と,席が隣の友人に答案を見せると,
その友人は,一字一句同じ解答だったにもかかわらず,「〇」になっていました。

たくさんの答案を採点していると,だんだんと採点基準がぶれてくる場合があります。
私の場合は,おそらく,先生に嫌われていたので,それが大きく作用した可能性が高いと思っています。
ただ,定期テストでしたので,明らかに不公平ですし,問題のある採点であったことは事実ですね。

どうしたかというと,
友達は「おれの答案と一緒に先生のところに持って行って〇にしてもらいなよ。」と言ってくれましたが,
私は「お前のが×にされる気がするよ。」と,そのままにしておきました。
「力のない先生だな。」と不信感を持ったことは事実ですね。
余談ですが,のちに,この先生とはけんかをします。

定期テストでは,論外ですが,あえて,生徒によって採点基準を変える場合があります。
宿題のチェックであるとか,演習した過去問の採点などのときですね。
苦手な子の場合ですが,最近は力をつけてきたなあと,ほめて伸ばしてあげる必要があると感じたときであるとか,
ものすごく努力したことが見て取れるから,これは思いっきり称賛してあげたいな,というようなとき,
採点をわざと甘くすることがあります。

逆にできる生徒の場合ですが,
もっと高いところを目指してほしいと,あえて厳しく採点して,完璧を求めることがあります。
同じ生徒でも,実力が上がるにしたがって,採点を厳しくしていく場合はあります。
また,都道府県の共通の入試問題であっても,学校ごとに採点基準が違うことがあり,
そのときには学校のレベルにあわせて採点をしています。
「ほぼ正解だけれど,〇〇高校だとこれは減点になるよ。」とコメントを入れることもありますね。

基準があいまいな問題では,採点がおかしいと感じることが少なくないと思います。
ただ,それは自分への期待で厳しく採点されたのだと考えると,
がんばろうという気持ちになれるのではないかと思います。
定期テストの採点がぶれていることがあったとしても,採点する先生には「〇〇さんにはここまでできてほしい」という気持ちが働いた可能性が高いと思うのです。

以前,社会科の国民の義務の答えで,
学年トップの子が「普通教育を受けさせる義務」と解答して×になっていました。
友達はそれで〇だったそうです。
「子どもに」がついていないから×にされたのでしょうが,さらに定期テストでしたので,明らかに問題ではあるのですが,これもその子に対する期待感だったのだろうと思います。
自分だけ×になる子は,ほぼ例外なくできる子だったりもするのです。

では。