こんにちは。
高校時代に1度だけ勉強をさぼった時期があります。
高校入学後からしっかりと勉強し,成績は学年10番以内をキープしていました。高2の夏以降から,ちょっとしたあることがきっかけで,さらに勉強するようになり,トップ争いをするような成績になったのですが,この話は別の機会に書くかもしれません。
さぼったのは高1の秋から冬にかけての時期です。
どうしてさぼったのかは特に思い当たりません。単純に気が緩んでいたのでしょう。
一番勉強が大変だった数学の成績がすごく落ちました。
高校では「数プリ」というものが毎日宿題として課されていました。「数学のプリント」の略で,ご丁寧に授業がない日でも「数プリ」は出され,担当の先生が1枚1枚〇つけと添削をして返却してくださいました。今,こういう商売をしているからわかりますが,ものすごい労力ですよ。当時の先生には感謝してもしきれません。問題集の反復もそうですが,この「数プリ」のおかけで日々の学習の復習ができ,数学の力がついたことも事実です。
その「数プリ」を,今までは毎日出していたのですが,突然プツリと何かが切れてしまい,ずっと出さないようになりました。
30枚くらい溜まったでしょうか。そんなとき,ふいに廊下ですれ違ったときに先生から出すように言われ,一気にプリントを片付けて提出し,再び勉強を開始したのでした。廊下でというのは,みんなの前で言わないようにという配慮だったのだと思います。
次の定期テストの数学では,もちろん問題集を何周も解こうとしたのですが,出遅れたこともあって,1周半しか終わりませんでした。テスト結果はどうだったかというと,数学は5番くらいが定位置だったと思うのですが,30番台まで成績が落ちました。
少しさぼると簡単に成績は下降しますと書きたいのが1つですね。
さらにもう1つ。実はこのツケは受験期に痛感することになりました。さぼった数学の範囲が「確率」でした。先日書いた「黄チャート」という問題集を受験対策として勉強していたのですが,例題レベルはほぼすべてスラスラと解くことができました。しかし,「確率」の単元だけ,例題でも解けないものが多く,徹底して「確率」の範囲は勉強しなおすことを強いられたのでした。
高校の学習は範囲が膨大です。
しっかりと定着するまで徹底しないとあとで痛い目を見ることになります。
また,数学や英語では勉強した内容が次の単元へとつながっていきます。どこが穴があると,次の学習単元の理解度が落ち,だんだんと穴が大きくなってダムが決壊してしまうこともあります。
私の場合には幸運だったのが,「確率」が他の単元との関連がほとんどない独立した内容だったことです。さぼったのが,因数分解とか二次関数,三角比などであったなら,もしかしたら大学受験は失敗していたかもしれません。
「完全に理解できるようになるまでやる」というのを心がけると,あとになっても忘れることが少なく,高校受験でも大学受験でもうまくいくと思います。
では。