志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

音楽のこと

こんにちは。

NHK連続テレビ小説なつぞら」がスタートしました。これを見ているわけではないですし,また,テレビ自体をほとんど見ないのですが,主題歌にスピッツの曲が使われているというのを知って,懐かしくなって書いています。

高校時代によく聴いていたのがスピッツです。
白線流し」という受験生たちの青春を描いたテレビドラマがヒットしたのが高校2年生のときで,その主題歌がスピッツの「空も飛べるはず」でした。そんな時代です。

もともと音楽がものすごく好きというわけではなく,社会人になってからはほとんど聴かなくなりました。たぶん,必要ないのだろうなと考え,札幌に引っ越してくるときに,30枚くらい残して多くのCDを処分してしまいました。
中古屋さんに売ったりしたのですが,一番高く売れたのが,ピンク・フロイドの「狂気」でした。ご存知の方も多いでしょうが,知る人ぞ知る名盤という感じでしょうかね?本で読んで音楽を「勉強」し,「教科書」に載っている名盤を集めて聴くものの,そのうち聴かなくなって眠らせてしまう,そんなところがあります。「狂気」を持っていたのが象徴的ですね。なんでも知識や形から入ろうとしてしまいます。それが私の悪いところでもよいところでもありますね。

スピッツのCDも,当時の会社でアルバイトをしてもらっていた大学生の子が好きだというので,「はちみつ」と「空の飛び方」というお気に入りの2枚を残して,全部その子にあげてしまいました。私が高校・大学のころ,その子が幼少の頃に発売されたCDばかりで,この子が手に入れるのが困難な初回限定版でしたし,またCDについている「帯」なんかもきれいに保存してあったので,すごく喜んでくれました。CDたちにとってもそのほうが幸せだったでしょう。

30枚くらいのもってきたCDですが,それでも引っ越してからも聴いたのは数枚だけです。たぶん,聴かなかったものはいらいないということなのでしょう。ビル・エヴァンス「Waltz for Debby」,ソニー・ロリンズサキソフォン・コロッサス」など数枚のジャズの名盤も含まれています。いかにも形から入る自分らしいなあと滑稽な気分になります。

逆に,聴いたものは本当に好きということなのでしょう。
スピッツのほかに,小沢健二フリッパーズ・ギター,洋楽ではTOTOギルバート・オサリバン,以上の5つだけでした。ギルバート・オサリバンは私が初めて買った洋楽のCDです。そんな思い入れがあり,また本当に気に入っているものがどれか整理できたのが思わぬ収穫でした。
他のものはそのうち処分すると思います。
そうしたほうがCDにとってもよいでしょうし,眠っているCDにも,とりわけ名盤とよばれる作品に対して,失礼な気がしています。音楽を聴かなくなった私のせめてものミュージシャンに対する敬意でもあるかもしれません。

では。