こんにちは。
一昨日,こんな記事を書きました。
「新高1春休みの宿題」
すると,昨日,春休みの宿題を聞きに来た新高1の子がいました。
質問に来たということは,しっかりと勉強しているということの証左です。がんばっていますね。
どんな宿題が出るのか以前に書いたことがあるかと思いますが,高校の予習範囲の数学が宿題となっていて,やはりその因数分解の発展問題が難しいようでした。
自分の高校時代をふりかえると,この春休みの宿題がまったくわからず,四苦八苦しながら終わらせましたが,何も理解できずにただ提出しただけでした。
最初の実力テストでは「追試」となるほど散々な出来だったことを覚えています。
私に限らず,みなさんも同様に春休みから1学期にかけての勉強,とくに数学がものすごく大変なはずです。高校がはじまってからの授業も進むのがすごく速くて,こちらでも苦労されるでしょう。
そんな高校に入学したての頃ですが,数学の授業でノートを取るのを止めていた時期があります。
止めていたといっても,まったく書かなかったわけではなく,書く分量を大幅に減らしました。
授業では,問題の解説をして次から次へと問題を解いていくのですが,そのスピードの速いこと速いこと。急いで書いても板書を写すので精一杯でした。
家に帰って復習をしようとノートを見返しても,解き方がよくわからず,途中式を1つずつひも解いて,どのような作業をして次の式にいたったのかを考えながら苦労して問題を解き,そこでようやく理解できる感じでした。
あるとき,写すのが精いっぱいで,授業中には先生の話が頭に入っていないこと,そのためただ写しているだけで,写した式の意味を何一つ理解していないことに気が付きました。
そこで,書く分量を大幅に減らしたのです。
具体的には,数学だと似たような問題が多いので,似たような解法の問題が4題あったとすると,そのうちの最初の1題だけはノートを取り,残りの3題は黒板を見ながら話を聞いて,解き方を理解することに努めました。
たまに,書かずに聞いていた問でも,あっこれはメモしておいたほうがよかったな,という問題があれば,印をつけておいて,授業後すぐに自分で解いて答えを作ったり,解けないときは友達にノートを見せてもらったりして補っていました。
ノートを書いていなかったので,授業中に軽く叱られたこともありますよ。追試になった出来の悪い生徒がノートを取っていないのですから,それは先生も怒りますね。
他には,これまで何度も書いているように,問題集の反復練習をしたことで,どうにかこうにか数学を理解できるようになったのでした。実際には,これが一番大きかったと思います。反復練習をすれば,だれでもできるようになるはずです。
そして,最初の定期テストではものすごくよい成績を取り,それで授業中に叱られることもなくなりましたが。
勉強の目的は理解してできるようになることです。
「ノートをきれいに取ること」が目的ではなく,これは目的を達成するための手段でしかありません。国語のノートを取っていなかったとか,そんな話もしたことがありますが,ノートを取ることにこだわりすぎて本来の目的を忘れてはいけない,ということは常に考えていただきたいと思います。
高校では,授業が進むのが速すぎて,ノートを取るのが追い付かなくなるかもしれません。
まったく書かないのは極端であるかと思いますが,ただ全部丸写しにするのではなく,何かしらの工夫が必要になってくるのが高校(進学校)の授業であるかもしれませんね。
では。