志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

カラス

こんにちは。

先週の土曜日,帰宅したところ,ベランダに髪の毛のようなごみのかたまりができていました。ベランダは,非常用に破れる板1枚で隔てられているものの,隣とつながっていますので,誰かが集めた髪の毛が風で飛ばされてきたのだろうと,そんなことを考えていました。しかし,髪の毛にしては硬そうな髪質で,もしかしたら誰かからいたずらされたのかもしれないと,そんなことも頭をよぎりました。困るなあと思いながら,後で片づけようと思い,着替えたり顔を洗ったりしていたのですが,やはりなんだかベランダの様子がおかしいのです。

見てみると一羽のカラスがベランダに遊びに来ていました。
ごみのかたまりの中には,針金のような金属が1つだけ混ざっていて,これはカラスの巣だなと,ピンときました。巣の横には箒が転がっていて,髪の毛だと思っていたものは,箒の房をカラスが一生懸命に抜いたものであるらしく,円く組んであるのがわかりました。

かわいそうな気もしたのですが,片付けることにしました。ごめんよとカラスに謝ってベランダに出てたところ,カラスは近くに木に飛び移ってこちらを見ています。房がかなり抜け落ちた箒で巣を片付けていると,すごく恨めしそうな悲しい目でカラスはこちらを見ていました。
ごめんよと,また謝ったところ,カラスはあきらめて飛び去って行きました。

鳥には詳しくありませんので,このカラスが何という種類のカラスなのかもわかりませんし,おとなしい性質のカラスだった可能性もありますが,こちらが過度に警戒をしたり,敵対心をあらわに追い払おうとしなければ,ケンカになることもないのだなと,カラスも素直にあきらめてくれるのだなと,そんな気がしました。不思議なものですね。
(カラスの巣に近づくのは危険なこともありますので,とくにお子様は注意してくださいね。)

子どもたちにもそういうところがあり,大人の側が必要以上に叱ったり,価値観を強要して従わせようとしたりしてもうまくいかないことがあります。

今頃,あのカラスはどうしているでしょうかね。
駆除されないところに営巣できているといいのですが。

では。