志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

モモ

こんにちは。

ブログの更新ですが,個人的な事情で不定期になるかもしれません。
仕事以外のことで,ちょっと忙しくなるかもしれませんので。

世間では,10連休が終わって今日から日常に戻っていますね。
私は半分は働いていたわけですが,逆に言えば半分はお休みでした。しかし,あっという間に連休は終わってしまいました。
歳を取るとともに,時間の流れが速く感じられます。
私の場合だと,30歳を過ぎたころから急激に速く感じるようになったように思います。
30代半ばくらいの頃からは,「夏休み」と「冬休み」を間違えることがよくありました。
「そろそろ冬休みですね」というべきところを「夏休み」と言ってしまう。
4月に新年度がスタートしてからあっという間に冬を迎えてしまったので,それこそ一瞬にして半年が過ぎてしまったので,冬になったという感覚がなく,「まだ新年度がはじまったばかりだから,次の長期休みは「夏休み」だな」みたいな誤認が成立してしまいます。困ったものです。

そんな時間の流れの速さを考えると,そんなことはないのですが,ふんだんにあったはずの自分の時間が奪われているようなおかしな感覚を覚えました。
それで思い出したのが,ミヒャエル・エンデの小説『モモ』です。有名な児童文学ですね。

時間に追われる現代人の生き方,効率のみを重視する現代社会について考えさせられる作品です。
私ももう一度読んでみようと思います。しかし,『モモ』をいつ読んだのか思い出せないのです。もしかしたら『モモ』を扱った評論を読んだだけでこの作品自体は読んでいないのかもしれません。大学時代にさらっと流し読みしたような気もしないでもないです。ただ,どれも確信が持てないのです。
歳を取ると記憶力も衰えていきます。困ったものですね。生きた時間が長くなってくる分,反比例してそのときどきに行った行為の意味は薄れていくのかもしれません。

時間もどんどんは過ぎ去っていき,記憶もどんどんと失われていくのですが,
もしかしたら,奪われているのは心の豊かさやゆとりなのかもしれません。『モモ』はそんなことを思い出させてくれます。

では。