こんにちは。
最近は,本を読むといっても,歴史の専門的な本であるとか,ビジネス書であるとか,そうした類のものが多く,文学や小説をほとんど読んでいないなあと気がつきました。
小説を最後に読んだのはおそらく1年ほど前です。
重松清さんの『ゼツメツ少年』という作品です。
売ってしまったので確認できませんが,あとがきか何かに,重松さんご本人がこういう作品を書きたかった,と感想を述べられていました。筆者にとっても思い入れのある作品なのでしょう。私もすばらしい作品であると思いました。
引き込まれて夢中になって読んだ記憶があります。ただ,この作品は読んだ後に猛烈に後悔をしました。読まなければよかった,と。
結末が,自分にとっては非常に後味が悪いものだったのです。そこは作家の個性でしょうが,もっと違う結末のほうが自分の好みには合っていました。好みの問題ですので,作品がよくないとか,そういうわけではないですよ。
それからずっと,なんとなく小説を手に取らないでいました。
きっかけは忘れましたが,たまたまだったのか,2冊つづけて読みました。
どちらも恋と友情をテーマにした作品ですが,結末はまったく違いますね。このときも,あるほうの作品には深い感動を与えられましたが,他方の作品の結末はひどくつまらないものに感じました。これは好みというより,夏目漱石が偉大過ぎるから,こうした印象だったという可能性はあるなとも思います。
ある知人が,物語のおおよその結末を知ってから,自分の好みに合った作品だけを読むとおっしゃっていました。結末を先に知ると面白さが半減するような気もしますが,それも,理にかなっているのかもしれませんね。
先日,別の知人から『蛇を踏む』という作品を薦められました。前にも書きましたが,私は「蛇」を神様のように思っています。踏むのはいただけないですが…
作品名に「蛇」が入っているのも何かの縁と思い,さっそくネットで注文をしました。
ネットで本を検索しながら,今書いてきたこんなことを取りとめもなく考えていました。
夏休みには,読書感想文の宿題がある方も多いでしょう。みなさんがすばらしい作品と出会えることを願っております。
では。