こんにちは。
昨日の国語のつづきです。古典(古文と漢文)について書きたいと思います。
ただし,中学生と高校生では勉強方法が変わってきます。まずは高校生について書きたいと思います。
高校生の古典の学習方法は英語のものと似ています。
① ノートを上下見開き(もしくは半分に折って上下に分けて)使います。英語と同じでこちらも予習が大切です。
ノートの上半分に本分を写し,ノートの本文には調べた文法事項を書きこんでいき,下には現代語訳を書いていきます。
② 授業で,予習があっているかどうか,またわからなかったところをしっかりと聞いてください。
古典では,他に,動詞や形容詞,助動詞などの活用,助動詞の意味や用法を覚えていく必要があります。とくに助動詞の活用が大変だと思います。
「せ 〇 き し しか 〇」
「ず ざら ず ざり ず ぬ ざる ね ざれ ざれ」
など,呪文のように何度も繰り返し唱えて覚えていきましょう。
自分で調べて予習をしていくうちに,文法事項も定着していき,すらすらと判別できるようになっていきます。
あとは,古文単語を覚えてあげれば,自然に読めるようになっていくでしょう。
漢文では,句形を覚えていくことが必要になりますね。
その上で問題演習を積んでいけば,比較的に時間がかからずに取れるようになるでしょう。
中学生の古典については,古文で「仮名遣い」や「係り結び」,漢文で「送り仮名」と「返り点」を教わるくらいで,文法についてはほとんど学びません。
したがって,「言語生活が豊か」な生徒が古典もよくできる傾向があります。
現代の言葉と,古典で使用されている言葉には,当然ですが関連があります。
私は『三国志』に関連する本を読んでいたりしたので,「曰く」とか「~~せざるはなし」とか,漢文の独特な表現はすんなりと理解できました。
「仰げば尊し」という歌の一節に「思えばいととしこの年月」とありますが,「いと」は「とても」,「とし」は「速い」という意味です。また,夏目漱石,森鴎外などの明治・大正期の文学を読んでいても,古語に通じるような古い言葉がたくさん出てきます。日常的にも古語に触れる機会があるわけで,それが多いと,つまりは豊かな言語生活を送っていると,古文もなんとなく読むことができます。
あとは,たくさん古文・漢文を読んで慣れることでしょう。
しかし,文章をたくさん「読む」ことが必要で,その中で自然に「古語」に通じる言語も身につけていっているわけですから,現代文と同じすね。
「読む」作業が大切が結局は大切になるでしょう。
では。