志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

〇つけ

こんにちは。

 

大人にとっては簡単なことでも,子どもには難しいことはたくさんあります。

勉強のことでいえば,1つは「〇つけ」でしょう。大人からすると,そこまで想像力が働かないことが多いのでしょうが,小学校高学年くらいであっても,正しく〇つけできていない子は意外と多いものです。中には中学生でもできていない子がいます。

 

一言でいえば,間違えているのに「〇」にしています。そういうところから,教えつつ助けつつ自分でできるようにしていく必要はあります。

 

中学生だと,また中学受験をする小学生だと,その先へと進む必要があります。「〇」「×」をつけて終わってはいけません。間違えた問題を正しく直す作業が必要になります。知識問題であれば,赤で正しい答えを書き入れ,知識事項も確認します。算数・数学や国語であれば,解答を見ながらどうしてこのようになるのか考えて理解する必要があるでしょう。

 

中学校の内申点ですが,先生によって考え方,評価の方法は異なってくるものの,定期テストの得点が2/3,平常点が1/3くらいで付けている方が多いようです。

テスト前になると,ワーク提出などの課題が課されています。ワークをやるときに,写すのは論外であるとして,丁寧に〇×を付けているか,直しまでやっているか,そうしたところまで先生方は見て,評価してくださっているでしょう。

単にやっただけという状態では,ワークの評価は高くはならないでしょうし,当然ですが,間違えたところを直して身につけてはいませんので,学習効果は薄いですね。

 

勉強というものは,できなかったところをできるようにしていく必要があります。〇×を付けただけで終わっていては,実際のところ実りは少ないのです。

 

「直し」の先も当然ですがあります。

もう一度,自分の力だけでできるかどうか解き直して見るといいでしょう。算数・数学だとこの作業がとくに重要になります。思った以上に解けないものですよ。これでスラスラと解けるようであれば,完全に身についたと言えると思います。

また,受験生にはもう一つ求められる力があります。誤答を分析することです。どうして間違えたのか知ることで,必要な勉強が見えてくるでしょう。

 

中学受験をされる方であるとか,中学生でも自己管理が苦手な方であるとか,うまくいかないようであれば,ご家庭のサポートは必要になります。身につけてできるようになることが目的だという意識だけはしっかりとお持ちいただくとよいでしょう。

 

では。