こんちには。
今から30年近くも前の話です。まだその頃はヤンキーがたくさんいました。そんな時代です。
中学の同級生がある高校に入学しました。
ヤンキーが多いような私立の高校でした。私とは別の学校ですね。
彼は当時は暴走族に入っていたようです。しかし,同級生に対して暴力をふるうとか,校内で問題を起こすとか,そんなことはしない「いい奴」でした。
ですから,私とも普通に仲良く話をしていました。
高校入学直後に,たまたま彼に会ったとき,入学式の話を聞かせてくれました。
入学式後の放課後に,ある先輩から体育館の裏に呼び出されたそうです。
マンガみたいな世界ですが,当時は本当にそんなことがありました。
そこで数人の上級生から,この学校でデカい顔するなよと,あいさつ代わりにボコボコにされたそうです。
その上級生はこの学校の番長たちのグループなのでしょう。そして,暴走族に入っていたため,彼のことも知っていたのでしょう。
同級生はボコボコにされながら,番長のことを睨みつけていたそうです。
それで気がついた。
入学式で生徒代表であいさつをしていたのもその番長でした。なんと生徒会長だったのです。
この高校も,今では生徒たちの個性を大切にする暖かい学校になっています。
制服もかわいくて,憧れて入る生徒さんも少なくありません。
昔の面影はありませんね。
今はなんとも平和になったものです。
たまにヤンキーのような風貌の若者を見かけると,おっ,がんばってるなあ,と懐かしみつつ見守っています。
しかし,本当にそうした子たちは少なくなりましたね。
教育の成功といえるでしょうね。
では。