こんにちは。
学生時代,徹夜であるゲームに興じることがありました。
相手の手を読みながらプレーする必要があり,なかなかに頭を使うゲームです。明け方になってゲームをお開きにするとき,ゲームの合計得点を計算し,ゲーム代金を遊技場に支払うために精算する必要がありました。
頭を使ってへとへとになっている中でも,ものすごく計算が早くてパッパッとそれぞれの代金を計算できる友人がいました。
「疲れているのによくそんなに速く計算できるなあ」と私がつぶやくと
その彼は「5倍するのだから2で割るだけじゃん」と,平然と答えたのを覚えています。
計算力が入試に与える影響は想像以上に大きいです。
解き方,途中計算は合っているのに,最後の最後で計算ミスをして失点することもあります。正しく立式できたのに,計算力がなくて解けないこともあります。
一方で,遠回りな模範解答とは違う解き方であっても,抜群の計算力で正解まで辿り着ける子もいます。
さらに,計算にかかる時間の差が大きいでしょう。計算に手間取っていては,すべての問題が解き終わらないかもしれません。
このあたりは,同じ問題集を反復練習することで,計算力が上がり,スピードも正確性も身につきますので,練習してくださいとしか言えません。
そして,練習する中で,計算のコツや工夫を自然と発見して身につけていくものです。
「5倍は2で割る」との発言も,その工夫の1つです。
「×5」は「×10/2」と同じです。5をかけるより,2で割るほうが計算は楽でしょう。2で割って0を1つ付け足せば答が出ると彼は言っていたのです。
同様に,「÷5」は「×1/5」と同じで,「×2/10」と同じになります。
5で割るときには,2倍して0を1つ取れば答は出ますね。
算数,数学に限らず,勉強していく中で自分なりの便利な方法が自然と見出されて,知識以外の部分でも実力アップしていくものです。
こういう工夫を自然とたくさんできる子とそうでない子がいるのもまた事実です。
本質的な頭の良さとはこうした部分の違いなのかもしれません。
では。