こんにちは。
中学入試は一段落しましたが,高校入試,大学入試と受験シーズン真っ盛りですね。
以前に一緒に勉強していた子たち,3年前に高校受験をした子たちであるとか,中学受験(受検)をして残念だった子たちの高校入試であるとか,彼(彼女)らの結果が気になってもいます。
自慢みたいになりますが,私は受験した学校はすべて合格しています。といっても,高校は公立と私立の2校,大学は本命の国立1校しか受けていませんが。
そのため,自分には不合格の経験がなく,これが私の塾講師としての欠点であるとも思っています。先生方,どなたにとっても,ものすごく悩まれることであるのですが,不合格だった生徒にどう声をかけて良いのか,もしも自分に不合格の経験があれば,もう少し,ちがった対応ができるのではないかと考えることもあります。
ちなみに,S先生はとても優秀な先生です。若くて情熱的でもあり,しっかりと面倒を見てくださいます。ちなみに,Z会進学教室ですが,今年は難関の桜修館中に16名が合格されたようです。S先生のご指導の賜物です。
詳しいことは書きませんが,このS先生は不合格のご経験が豊富?にあり,そのことが指導にも,人間性にも深みや豊かさをもたらしているものと思います。
3年前の2月9日,このS先生と,都立の中高一貫校の合否結果を待って教室で待機していました。
合格の連絡,不合格の連絡と入ってくるわけですが,さすがS先生だなあと,感心したことがあります。
不合格の生徒たちにS先生がかけていた言葉です。
「不合格だったということは,実力が足りなかったということだ。でもそれは,まだまだ賢くなれるということだ。これからもっともっと勉強して上を目指せばいいじゃないか。」
一言一句正確には再現できていないでしょうが,このようなことをおっしゃっていました。
不合格だった子,それも小学生に対して,中には泣いている子もいるのに,このような言葉をかけるのは,厳しすぎるように感じるかもしれません。ただ,誤解のないように書くと,それは愛情にも満ちていますし,今まで一緒に勉強してきた信頼関係にもとづいた言葉でもあります。
不合格である現実を受け止めて,前に進んでいかなくてはならないと,誰よりもそのことがわかっているS先生らしい言葉,S先生だからこその言葉でもあると思います。
受験結果が出て,望まない結果になった方も少なくないでしょう。
ただ,大切なのは未来です。ここから前に進んでいくことがもっとも大切なことです。
それは,第一志望に合格された方でも同じことです。
これからどうしたか,どうなりたいか,そのためにこれからも努力をつづけられるかどうか,というのが大切なのであって,強い気持ちを持ちつづけられるなら,実は一度の受験結果など,たいして大きな問題ではないのかもしれません。
事実,第一志望に不合格だった方でも,その後,別の受験では大成功されたとか,人生では成功して幸せに暮らしている方も大勢います。
繰り返しますが,大切なのは未来です。
では。